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心臓病と言われながらも、併存症や年齢・体力を理由により手術をためらっていたら、一度ご相談ください。

 弁膜症(特に大動脈弁狭窄症)を有する患者さんは、長寿社会において増え続けています。 一方で、重症患者さんに対する治療は、人工心肺を用いての心停止下大動脈弁置換術しかありませんでした。当然、超高齢者で体力の無い方や担癌患者さんなど併存症を持つ方にとって、その手術治療に対して躊躇され、結果として心臓手術の治療時期を逃してしまい重症心不全で著しく辛い毎日を送ったり、癌などの治療を諦めたりせざるを得ない場合がありました。

 2017年1月、徳島大学病院は、四国の大学病院では初めて、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)実施施設として承認されました。TAVIはカテーテルを用いて大動脈弁置換を行う新しい治療法で、心臓を止める必要もありません。従って、患者さんの負担を大幅に軽減できるメリットがあります。超高齢者など術後体力が心配でこれまで治療をためらっていた方にも、新たな治療選択肢が拡がります。

 また、癌など様々な併存疾患の治療を目的に県内外から多くの方々が受診される本院で、これまで心臓病のためにその治療を諦めざる終えなかった方に対しても、特定機能病院としての強みを活かし、各関連診療科・部と相談しながら一貫した治療の提案が出来る可能性が広がりました。

大動脈弁狭窄症

 大動脈弁狭窄症は、大動脈弁が狭くなり起こる病期です。大動脈弁は、左心室と大動脈の間に位置しますが、この弁が動かなくなって来るために、全身に十分な血液を送り出すことができ無くなる状態です。結果、左心室の中の圧力が高い状態が続き、左心室の壁(心筋)に無理な力が加わって厚くなります<心筋肥大>。全身の血管には十分な血液が送り出されない為に、血圧は低下します。

 このような状態が続くと、やがてめまいや失神、息切れ、胸痛などの症状が出てきます。症状が出現すると、平均余命が5年以内と報告されており、適切な時期に適切な治療がなされる必要があります。

標準的治療法

 大動脈弁狭窄症は、初期には自覚症状がありません。症状が現れたときには病状がかなり進行しているため、すぐに治療が必要です。治療は、一般には人工的につくった心臓弁(人工弁)を人工心肺装置を使用し心停止下に手術で取りつける人工弁置換術が主に行われます。

 しかし、高齢による体力低下や様々な併存症、担癌患者さんなどでは手術危険性が高いとされ、手術を諦めてざるを得ない方が多くいらっしゃいました。

経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)

 80-85歳以上の超高齢者や、手術の危険性の高いハイリスク患者さんには、経カテーテル的に大動脈弁置換術(TAVI)が出来るようになりました。

 カテーテルを用いて、心停止する事無く人工弁置換を行う方法で、近年行われ始めた方法です。

 人工心肺を用いた手術が危険と思われる、体力の無い超高齢者の方や併存症を多く持つ方が対象になります。

診察・相談は

 徳島大学病院ではTAVI(タビ)専門外来を毎日行い、より患者さんとご家族がご相談頂きやすいようにいたしました。

 大動脈弁狭窄症治療に当たっては、外来受診頂いた後に、術前検査を行い、個々の患者さんに最適と思われる治療法をご提案させて頂きます。場合によっては、TAVI(タビ)を希望されて来院されても、従来の治療が適している場合や、手術が出来ない場合もあります。

 弁膜症・心臓病と指摘され治療が必要と言われた方は、悩むことなくお気軽に受診・相談ください(大学病院FAX予約手順

お問合せ;tavi@tokushima-cvs.info